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「非常事態の中の愉しみ: 本音を申せば」 [本]
内容説明
週刊文春の連載エッセイ十四冊目。3・11でがらりと様相を変えてしまった世の中。そんななかでも映画や女優の話題は欠かせない
去年のクロニクル・エッセイは読まずにいられない。
通常ハードカバーで発売されてもなかなかすぐには買わない。
少々時間が経ってマーケットプレイスなどに出始めて、
「よし」と思うまでは動かない方だ。
(因みに小林信彦氏のクロニクル・エッセイは近所のブックオフで全く見かけない)
しかし基本的に1年分をまとめて発行されるので、
「旬」の話題?を堪能するにはできるだけ早く読んだ方が良い。
そもそも近年このクロニクル・エッセイに手をつけたので、
何年か前のものを読んでその当時を振り返るのも悪くないのだが。
ともかく去年は別格だ。
あの大震災からいろいろなことが変わってしまった。
世間も自分も多くのことが。
そんな年に小林信彦氏が何を思っていたのか、
それはもう早く読みたくてたまらなかった。
(それなら毎週週刊文春を買えという突っ込みはなしで。)
おそらくなのだが、
小林氏とラジオという情報源が似ているので、
考えていることや思うことが似ていると思った。
基本的に文化放送のニュースショウをこのんでいるわけで、
世間でもかなり認知されていると思うが、
文化放送は基本的に脱原発路線だ。
さらに情報公開しない政府、記者クラブに批判的なコメンテータがおり、
それらの情報源が一緒なのでどうしても似通ってしまうのだろう。
だから小林氏の苛立ちや焦りや憤慨が良くわかる。
原発の問題に関しては、
情報公開をしなかったがために大量被曝したことや、
子供たちを疎開させることに関する想いなど、
小林氏の複雑な心境が良くわかる。
もっともこれは、
「東京少年」「日本橋バビロン」「流される」など、
氏の自伝的小説を読んでいればなおさらのことなのだが。
そうした中で、
いつも通り映画、女優に着目して、
あれこれと楽しんでいる様はホッとする。
それでもいつもの調子が出ないのは文章でもわかるし、
調子を崩されていることは自ら記されてもいる。
あんな天災があって、
あんな事故が起こって、
あんな情けなく不甲斐ない対応しかできない政府を見て、
自らの保身と存続しか考えない東電を目の当たりにして、
心身の調子を崩さない方がおかしいと私は思う。
年齢を考慮すれば、
小林氏は本当に良く現実と向き合って情報を消化しているし、
その中でも楽しみを見つけようとされていることは、
私にはとてもありがたいことに思えてしまう。
そして小出先生の著書を読んで勉強するなど、
その姿勢には頭が下がる。
一見落ち着いているようには見えるが、
事態は全く収束していないし、
正直なところ絶望感は以前よりも増している気がする。
思っていても考えがまとまらない、
思うように言葉にならない私は、
小林氏が書いてくれる文章に溜飲を下げる。
思えば私も震災後映画館に行かれるまで、
半年かかったなぁ。
観たいものがあるとかないとか以前に、
やはりああいう空間に閉じ込められる不安があったのだろう。
2012-05-21 06:17
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「新少林寺/SHAOLIN 」 [DVD]
【ストーリー】
1912年の中国。登封城の将軍、霍龍(かく・りゅう)を追って、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込んでくる。無慈悲な将軍侯杰(こう・けつ)は霍龍を撃ち殺し、少林寺を愚弄する。そんな侯杰だったが、腹心の部下である曹蛮(そう・ばん)の裏切りで最愛の一人娘が命を落とすことに。悲しみに暮れる侯杰を救ったのは、少林寺の厨房係である悟道(ごどう)だった。全てを失いお尋ね者となった侯杰は、一からやり直すために悟道の目の前で髪を切り、出家することを決意する。
「捜査官X」を観て武侠映画に目覚めまして(笑)。
アクションを楽しむつもりが、
最後には大号泣。
深い仏の道を描いた映画でした。
どいつもこいつも権力、金という欲望にまみれて、
最後には大破壊を繰り広げながらも、
少林寺の僧侶たちが尊い命を捧げていく様は、
もはや娯楽映画の粋を超えております。
またエンディングテーマの歌詞が泣かせるんだ、これが。
役者一人ひとりの迫力が違うというか、
演技もアクションも、
いやはや脱帽もの。
「ポテチ」の軽快さの中にある深さと違って、
歴史と民族全体から迫ってくる深さは、
もはやちょっとやそっとじゃ太刀打ち出来ません。
いえ、「ポテチ」は別の意味でスゴイし、
やっぱり号泣なんですけどね。
なんというか、
申し訳ないけれど「SP」が軽く見えてくる(苦笑)。
それにしてもジャッキー・チェン、
老いたりとは言えども健在。
美味しいところを持って行きました。
かつコミカルなアクションも健在。
とりあえずは観て欲しいです。
アクションとドンパチの派手さに目を奪われず、
「力で家族を守れると思っていた。」
そう言って再会した妻にわびる主人公の、
達観した清い瞳が切ないです。
2012-05-20 02:25
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「ボールのようなことば。」 [本]
内容紹介
「若い人に、糸井重里のことばを届けたい。」
そんな、はっきりした動機から、この本は生まれました。
ある程度、歳を重ねた人ならわかると思います。
自分という人間の、根幹に影響した本やことばは、
若いころ、成長しているころに、
夢中で吸収したものばかりだということを。
もしくは、こんな言い方もできるでしょう。
「若いころ、こういうことばに出会っていたら、
ずいぶん、呼吸がラクになったのに。」
そういうわけで、若い世代に向けて、
糸井重里のことばをぎゅっと集めた
手軽な本(文庫本サイズです)をつくりました。
それがこの『ボールのようなことば。』です。
すべての成長する人に贈る、
詩的で、哲学的で、ユニークな、わかりやすい道しるべ。
長く、読まれることを願います。
一度は読んだはずの言葉なのに、
明確な意図を持って編集されたこの本の言葉は、
不思議なくらいに心にスッと染みいってくる。
解説にもあったとおり、
もしこの本が私の若いときにあったなら、
もっと楽に生きることが出来たかも知れない。
いや、それは私のトラウマと呪いが許さないか。
でも今でも遅くはないのかも知れない。
毎日持ち歩いて、
苦しくなったら思いついた頁を開いてみる。
それだけでも気持ちが楽になるかも知れない。
以前この本の「本としての素晴らしさ」を書いたけれど、
紙の質、色、活字、挿絵、装丁、
全てのものが気持ち良い作りなのだ。
心が疲れていても目に入ってくる。
そして心に染みいり記憶に焼き付けられる。
昔書いた覚えがある、
この本の中で一番好きな言葉を。
「好きな人に あえる場所は
好きな人の 好きな場所さ
自分の好きな人が、静かに本を読むことが好きなら、
図書館に行けばあえるんじゃないか。
好きになった人が、スケートが好きなら、
スケートリンクに行けばあえると思う。
海を眺めるのが好きな人を好きになったなら、
海に行ってみれば、きっとあえる。
サッカー好きの青年を好きになったら、
サッカーの練習場か競技場に行けばいるだろう。
好きな人に あえる場所は
好きな人の 好きな場所さ」
2012-05-19 22:05
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「騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実」 [本]
内容紹介
この国に、もはや安全な食べ物はない―。
3・11から1年、次なる危機とは?
政府・保安院・東電の隠された大罪を告発!
「原子力発電所の事故を未然に防ぎたい」と41年間、切に願ってきた信念の科学者の叫びは、届かぬまま。
日本政府の誤った判断で、被害は必要以上に拡大してしまったが、原発の事故で電力の不足や電気料金の高騰はありえない。
では、なぜ東電と政府は平気でウソをつくのか?次に危ないのはどこ?
騙された人には、騙された責任がある。
日本国民が今知るべき脱原発の真実が、この一冊に。
決定的な言葉が書かれていた。
「(子どもたちに関しては)できる限り精密な測定をして、将来の発病に備えるべきだと思います。」
誰もがわかっていながら、
誰もが口にすることが憚られた、
未来への恐怖。
子どもたちへの影響。
この日本にもはや安全な土地も食べ物もない。
小出先生は、
原子力を未来の夢のエネルギーと信じ、
その研究をした結果、
原子力による発電は非効率的で、
ひとたびことが起これば人の手に負えないものであることを知り、
そのことを訴え続けてきたのに、
原子力村の強大な発言力の前に、
一般の人たちは騙され続けてきた。
その現実を認めて、
騙された責任を取らなければならない。
起こってしまったこと、
放射性物質に汚染されてしまったこと、
その現実を粛々と受け止めて、
その責任を子どもたちに押しつけることなく、
「出来る限り」安全なものを与えるという選択をする。
それが大人に出来ることなのだ。
原発は停止していても、
自らを冷却するために電力を必要とする。
発電をしていないにもかかわらず、
その設備を維持するために膨大な電力を消費する。
そしてその原理は、
非常に効率の悪い蒸気機関であり、
実は自らが出した熱量の2/3を海に捨てている、
要するに海水を温めているという真実。
CO2による地球温暖化と同様に、
海を温暖化させる環境破壊をしている。
真実は水力発電がもっとも効率が良く、
もっとも発電コストがかからない。
小出先生の辛辣な物言いは、
ある意味とても絶望的になるときがある。
私はすっかりなれてしまったが、
余りにも率直で歯に衣着せぬ物言いなので、
初めて聴く人、読む人にはショックが大きいこともあるだろう。
そういう人にはこの本はおすすめである。
いつも通り真実を語っているが、
質問に答える形式で、
わかりやすく言葉を選んでいると思われるので。
事故が起こって、
「私たちは騙されていた」と思っている人も多いだろう。
けれど疑うこともせず、
原子力村の言うことを信用しきっていたことは、
ある意味「大人」として判断力を失っていたのだ。
だからこそ私たちにも責任がある。
今一度事故からこれまで、
東電、政府、保安院が言ってきたこと、やってきたこと、
それを思い出してみて欲しい。
メルトダウンは12日には予測推測されていた。
目の前の映像で建屋が爆発しているのに、
影響は軽微なものとされていた。
刻々と変わる食物の基準値。
それでも私たちは彼らを信じ続けることが出来るのか?
今こそ自らの責任を痛感して、
未来を担う子どもたちにそのツケを回さないこと、
それを先ず考えるべきだと私は思うのである。
2012-05-06 00:09
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「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」 [DVD]
<ストーリー>
現代のサンフランシスコ。製薬会社ジェネシス社の研究所に勤める若き神経科学者、ウィルが実験のためアルツハイマー病の新薬を投与した一匹のチンパンジーが驚くべき知能を示した。ところが、そのチンパンジーは突如暴れ出した挙句、射殺されプロジェクトは中止されてしまう。ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を自宅に連れ帰り、“シーザー”と名付けて育てることに。3年後、すくすくと育ったシーザーとウィルとの間には本物の人間の親子のような強い絆が生まれており、同時に特殊な遺伝子を受け継いだシーザーは、類まれな知性を発揮し始めていく。しかし、ある事件がきっかけで、シーザーは人間の愚かさに失望してしまうのだった。そして、失望は地球上の生物の進化の概念を覆す「壮大な闘い」の序章へとつながっていく……。
猿が全部CGだって知っていて観ると、
こんなにつまらないものなのか。
ま、今回はいつもの猿人間じゃなくて、
本物のチンパンジーとかゴリラとかオランウータンなので、
そりゃまぁ細かい演技をさせるのは難しいだろうけど。
CG自体は素晴らしく良くできていて、
毛並みとか目の表情とか、
細かいところまで良くできておりました。
ただクスリで知能が飛躍的に進化した猿が、
のちのちの猿人間になるには無理があるかなと。
人間が滅びの道を歩み始めたのはわかったけれど。
駄作と言われた「PLANET OF THE APES/猿の惑星」の、
ティム・ロスの着ぐるみを着ていても凄味のある目の演技とか、
俳優の底力は素晴らしかったと思うので、
猿が全編CGなのはいかんともしがたい違和感。
個人的には、
久しぶりに観たジョン・リスゴーの演技に感嘆。
顔に特徴はあるけれど比較的地味な役者で、
名脇役と言うにふさわしい人が、
久しぶりに観られて良い演技だったので、
そこだけは非常に満足。
どうせ観るなら、
Blu-rayで観てCGの凄さを堪能するのがおすすめ。
子供と一緒に観てまずい場面もないので、
家族みんなで観て良い映画。
でもやっぱりこのシリーズ、
最初の衝撃は超えられないのよね。
2012-05-05 17:31
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「東京オアシス」 [DVD]
内容紹介
見つめてみよう、きっと誰かがみえてくる。 「かもめ食堂」の製作チームが贈る“東京”を舞台にしたアンソロジー
東京オアシス DVD&BD 4月18日発売
『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』と、人と場所との関係をシンプルに見つめてきたプロジェクトが次に選んだ舞台は、
私たちが日々の暮しを営む街、東京と、そこに生きる自身の姿。小さな出会いから生まれる、ふとしたふれ合いをめぐるこの物語は、二人の監督、三人の脚本家によるアンソロジー。
日々の風景の中に、そして自分自身の中に、オアシスを探す旅へ出てみませんか。
そこにはきっと、東京の「いま」が見えてきます。
「マザーウォーター」よりも更に先の世界。
「人と場所」の関係が中心で、
今回食の出番は殆どない。
個人的にはそれが残念。
観る人によっては、
「環境映画?」とでも言いたくなると思う。
この一連のシリーズの良いところは、
観ているうちに心が静まって、
穏やかさと不思議な希望に満ちることなのだが、
本作は「穏やかさ」が勝っている様に思える。
それはおそらくというか、
確実に自分が東京に馴染まないからで、
「めがね」のわかりやすい島の風景や、
「マザーウォーター」の京都なのに、
京都じゃなくても良いような街の風景、
そういうものに癒しや親近感を覚えてしまう。
そういう意味では私にはわかりにくい映画だった。
世界観は好きなんだけど、
シリーズを重ねるごとに遠くに行ってしまう。
どこかこころの置き場がなくなるのは、
私がついて行けていないからだろうか。
っていうか、
この映画、商業的には絶対厳しいって。
2012-05-04 19:35
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「深夜食堂 第一部&第二部【ディレクターズカット版】(初回限定特別仕様)」 [Blu-ray] [DVD]
内容紹介
2009年10月より、TBS・MBS・RKB他にて放送されたドラマ「深夜食堂」。
第55回小学館漫画賞/第39回漫画家協会賞大賞受賞の人気漫画「深夜食堂」小学館刊 原作:安倍夜郎)を原作
【ストーリー】
その伝説のドラマ「深夜食堂」、待望の新シリーズ・第二部が、2011年10月より、TBS・MBSにて放送!
新シリーズは、前作の主要スタッフ、キャストはそのままに、更に、監督に『毎日かあさん』の小林聖太郎、脚本には『Wの悲劇』『探偵物語』など日本映画史に残る数々の傑作を手がけてきた荒井晴彦が参加。
清水でした。
悩みました。
今年は車検もあるし、
何かと物入りだし。
でも見終わって思うのは、
「やっぱり買って観て良かったなぁ。」
スタッフ、キャスト含めて、
その豪華さというか、
地味ながらものすごい顔ぶれは、
さながら深夜ドラマというよりは、
オムニバス映画の味わい。
一日中ドラマを見続けていたので、
当然観ながら食事もしたのだけれど、
不思議なことに、
このドラマを観ながら食事をすると、
自分で作った食事でさえものすごく美味しく感じる。
そりゃまぁ筍をいただいたので、
筍ご飯を炊いてみたり、
すごく手のかかった高菜の油炒めをいただいたりして、
地味だけど自分の好きなものばかりだったけれど、
それにしてもいつも以上に美味しいなぁと。
人が美味しいものを食べたときに浮かべる笑顔とか、
幸せな雰囲気とか、
そういうものがこちらにも伝わってくるんだなぁ。
それが「めしや」の空間で、
それが「味わい」なんだなぁ。
本当に美味しいものって、
味だけじゃなくて心にも美味しいもので、
それが人生を変えることもあって、
人間関係を和やかにすることもあって、
本当の意味で「美味しい」って言うのは、
「人生に美味しい」ってことなのかも。
感性の問題はあるけれど、
日本人なら絶対に思わず口元が緩む。
「人間って良いなぁ。」
「美味しいものって良いなぁ。」
感想はそれだけで充分かと。
2012-05-03 20:38
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「ゴーストライター」 [DVD]
内容紹介
名匠ポランスキーがサスペンスフルに描く、ミステリー・エンターテインメントの金字塔!
知りすぎた、男(ゴースト)―。英国首相は、なぜ戦争に加担したのか。その謎を、目覚めさせてはならない―。
2008年にインターナショナル・スリラー・ライターズ・オーガニゼーションで最優秀作品賞を受賞し、ベストセラーになったロバート・ハリスの小説「ゴースト・ライター」(講談社文庫刊)を、『戦場のピアニスト』でアカデミー賞監督賞に輝いた巨匠ロマン・ポランスキーが完全映画化!
ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナンなど豪華俳優陣と、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞ノミネートの音楽家アレクサンドル・デスプラなど極上のスタッフで描き出す、息もつかせぬ本格サスペンス!
【ストーリー】
元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸の孤島に1ヵ月閉じ込められることと、締め切りまで時間がないことを除けば、おいしい仕事のはずだった。しかし、前任者のゴーストライターは事故で死んだという-。とにかく、気乗りがしなかった・・・。 仕事を始めた直後、ラングに、イスラム過激派のテロ容疑者を“不法”に捕らえ、拷問にかけたという戦犯容疑がかかる。しかし、この政治スキャンダルもまだ序章に過ぎなかった。 はかどらない原稿と格闘していく中で、ゴーストライターはラングの発言と前任者の遺した資料との間に矛盾を見出し、ラング自身の過去に隠されたもっと大きな秘密に気づき始める。やがて彼は、ラングの妻ルースと専属秘書アメリア・ブライとともに、国際政治を揺るがす恐ろしい影に近づいてゆく・・・。
そういえばおすぎのおすすめだったなぁと。
いや、面白い。
ミステリーなので詳細は割愛するけれど、
ポランスキーらしいというか、
本領発揮のゾクゾクするようなミステリー。
ことが進展して何かがわかる度に、
話の方向は「え?そうなの?」「そこなの?」、
そして「マジでそこまで?」となって、
やがては「うわ~っ、そんなのあり?」へ。
何が真実で誰が本当のことを言っているのか、
誰を信じて良いのか、
自分がみているものは本物なのか?
そして「ゴーストライター」はダブルミーニング。
画面も荒涼として寒々しくて、
出演者の割には地味で陰鬱な印象だけど、
映画としての出来は上々で面白い。
おすぎの言うとおり、
ピアース・ブロスナンは相変わらずヘボだけど。
しかし、書いていて気がついた。
おすぎおすすめって、
「好みの男の子」がでているってことか?
2012-05-02 00:38
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「流される」 [本]
内容(「BOOK」データベースより)
山の手・青山で工場を営んだ母方の祖父との交流を軸に、往時の東京に生きる“私”の、時代と人生への諦念と進取の志を活写する。
「自伝的私小説」三部作最終章。
何度か書いたことがあるとは思うが、
わが家の墓所は錦糸町にあり、
私の本籍地は墨田区本所である。
住んだことは一度もないが、
小林氏の両国への思いを目にする度に、
私もどこかしらDNAに残っているであろう思いがよぎる。
今回の中心人物は両国ではなく、
青山に居を構えていた母方の祖父。
青山一丁目の駅からすぐのところに住んでいたと言うのだから、
今からは考えられないことだが、
あのあたりは山の手の住宅地であり、
そこで工場を経営していた職人であった。
かなり変わり者の祖父であったようだが、
小林氏は可愛がられた口らしい。
戦前戦後の動乱期を通して、
小林氏の一家と母方の実家が、
どのように流されていくのか、
読んでいるうちに切ない思いが去来する。
もとより小林氏の文章は、
比較的ドライで感傷的とは言い難い。
淡々と自分の過去も表現するし、
そこに過剰な感情移入はない。
そういうところが個人的には好きなのだが、
この文章が「自伝的私小説」には効果的に思える。
本作には少々おかしな人物が出てきて、
その人が水面をかき乱すことによって、
小林氏の心情が出てくるのが面白いのだが。
戦前から戦後の話なので、
明るい話は余りないし、
どちらかと言えば陰鬱な雰囲気が漂うシリーズではあるが、
個人的にはとても好きである。
当時からの生き証人であり、
今も世田谷に住み、
街の変遷を嘆く小林氏だからこそ書ける、
とても素晴らしいクロニクルである。
2012-05-01 00:49
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「伊集院光のばらえてぃー ラジオの魅力に迫りまSHOW!~投稿しNIGHT~」 [DVD]
内容紹介
企画・構成・演出・主演 伊集院光が全権を握る完全オリジナルDVD
シリーズ第3弾はカリスマラジオDJ伊集院がそのラジオの世界に踏み込んだ衝撃作!!
投稿しNIGHTと銘打った今回は、伊集院の言う「良いDJはリスナーの心を知り、良いリスナーはDJの心を知る」の言葉のもと、
若手芸人が架空番組のリスナーになり切ってネタを投稿。
採用者に用意された豪華賞品をめぐって、外見も内面も醜い戦いが繰り広げられる。
来たるべく高齢化社会に備えてじじいDJの心を掴め!ティーンの女子の心を持つタレントは三田寺理紗か?伊集院光か?
極限まで追い詰められた伊集院が遂に壊れる!!謎の美女イジュコ・デラックス デビュー
出演:伊集院光
桐畑トール(ほたるゲンジ) 河野かずお 小峠英二(バイきんぐ) 浜ロン 田代32 イマニヤスヒサ
オテンキ(GO のり 江波戸邦昌) ぷち観音(安藤なつ 松原陽子) 三田寺理紗 ティーチャ(めいどのみやげ) 桃瀬美咲
特典映像
○グループを超えてTBSラジオ全面協力企画「伊集院光とセンスをくらべようゲーム」
○「桃瀬美咲のピチピチピーチ~教えて美咲先輩~」フルバージョン
毒気弱め。
でも意外と面白いのは、
「なりきり」に対する姿勢というか頭の回転というか、
その辺が勝敗を分けるところ。
「だるまさん~」の時から、
風貌と存在感で異彩を放っていた小峠くん爆発。
更には○○○・デラックスで参戦した伊集院、
自らがパーソナリティである強みを活かして、
「そこを責めるか」というある意味狡さ全開。
一服の清涼剤三田寺ちゃん、
このシリーズで染まらないで欲しいと願うばかり。
ラジオを聴かない人には、
もしかした余り面白い企画じゃないかも。
ラジオ投稿のツボってヤツは、
一種の密室のもたらす妙みたいなものがあって、
普通に明るい場所で聴いたり観たりするのとはちょっと違う。
単純に笑えるバラエティじゃない分だけ、
評価が分かれるかも知れない。
2012-04-30 14:43
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